結論:脂質の正体である「脂肪酸」のバランスが、あなたの炎症レベル・思考のキレ・肌髪の状態・慢性的な疲労感を左右します。
とくに重要なのは オメガ3とオメガ6の比率。本来1:1〜1:2程度が理想とされるところ、現代食では1:20〜1:30に崩れていることも珍しくありません。
その結果、気づかないうちに慢性炎症が続き、「なんとなく不調」が常態化します。
脂質は最終的に「脂肪酸」になる
定義:脂肪酸
脂肪酸とは、脂質が体内で分解された最小単位で、細胞膜やホルモン、エネルギー源の材料になる分子です。
脂肪酸は大きく2つに分かれます。
- 飽和脂肪酸
- 不飽和脂肪酸
さらに不飽和脂肪酸は分かれます。
- 一価不飽和脂肪酸
- 多価不飽和脂肪酸(オメガ3・オメガ6)
飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸の違い
飽和脂肪酸の特徴
- 常温で固体になりやすい
- 酸化しにくい
- 細胞膜やホルモンの材料になる
代表例:
- 肉の脂
- バター
- 卵
- ココナッツオイル
不飽和脂肪酸の特徴
- 常温で液体
- 酸化しやすい
- 炎症バランスに関与
代表例:
- オリーブオイル(オメガ9)
- アボカド
- ナッツ
- 魚(オメガ3)
- 植物油(オメガ6)
重要なのは、どちらが良い・悪いではないということです。
両方が必要です。
必須脂肪酸とは何か
定義:必須脂肪酸
必須脂肪酸とは、体内で合成できず、食事から摂取する必要がある脂肪酸のこと。
主に:
- オメガ3
- オメガ6
が該当します。
つまり、外から入れなければ不足します。
オメガ3とオメガ6の本来の関係
役割の違い
- オメガ6:炎症を起こす方向に働く
- オメガ3:炎症を抑える方向に働く
炎症は悪ではありません。
怪我をしたときに炎症が起きなければ修復が進みません。
問題は「バランス」です。
なぜ現代人は炎症過多になるのか
本来の理想比率は:
1:1 〜 1:2(オメガ3 : オメガ6)
しかし現代食では:
1:20 〜 1:30
になることもあります。
原因
- 植物油の過剰摂取
- 加工食品の多用
- 穀物肥育の家畜
- 揚げ物文化
- 外食中心の生活
穀物(トウモロコシ・小麦)中心で育った家畜の脂もオメガ6過多になります。
結果、肉を食べても炎症寄りの脂肪酸バランスになります。
慢性炎症が起こすこと
オメガ6が過剰になると、必要ない場面でも炎症が続きます。
慢性炎症のサイン
- なんとなく疲れる
- 頭がモヤモヤする
- 集中が続かない
- 肌荒れ
- 髪質の低下
- 体が重い
これらは劇的な病気ではなく「地味な不調」です。
しかし、人生のパフォーマンスを確実に削ります。
油で最も注意すべきポイント:酸化
定義:酸化
酸化とは、脂質が熱や光、空気により劣化し、有害な物質に変化すること。
不飽和脂肪酸は酸化しやすいです。
特に高温加熱で劣化しやすくなります。
つまり、
- 植物油での高温調理
- 何度も使い回した揚げ油
- 加工食品に含まれる油脂
は、炎症をさらに促進させます。
「植物油脂」の問題
加工食品に頻出する「植物油脂」は、
- 安価な植物油を加工
- 固形化して使用
- かさ増し目的で多用
されることが多い成分です。
これが日常的に入ると、
- 細胞膜
- ミエリン(神経絶縁体)
- 免疫系
- 肌や髪
がオメガ6過多で構成されやすくなります。
脂肪酸バランスを整える方法
答えは意外とシンプルです。
1. 魚をしっかり摂る
- 青魚
- 天然に近い環境で育った魚
2. 飼育環境を意識した動物性食品を選ぶ
- 放牧
- 草中心の飼育
- 良質な卵
3. 加工食品を減らす
- 植物油脂の頻度を下げる
- 揚げ物を減らす
4. 油を加熱しすぎない
- 高温調理に不飽和脂肪酸を使いすぎない
- 酸化を避ける
これらを整えるだけで、自然にバランスが近づきます。
サプリに頼る前に、土台を整えることが優先です。
FAQ
Q1. 飽和脂肪酸は悪いのでは?
単純に悪とは言えません。細胞膜やホルモン材料として重要な役割があります。問題は過不足と全体バランスです。
Q2. オメガ3サプリは必要ですか?
食事で十分に確保できるなら必須ではありません。まずは食材選択が優先です。
Q3. オメガ6は完全に減らすべきですか?
ゼロにする必要はありません。炎症を起こす役割も身体には必要です。重要なのは比率です。
Q4. なぜ加工食品が問題なのですか?
酸化しやすい油やオメガ6過多の油が多く、慢性炎症の土台を作りやすいためです。
Q5. 変化はどれくらいで出ますか?
個人差はありますが、脂肪酸バランスを整えると数週間〜数ヶ月で集中力・肌・疲労感に変化を感じるケースがあります。
要点まとめ
- 脂質は分解されると脂肪酸になる
- 必須脂肪酸(オメガ3・6)は体内で作れない
- 理想比率は1:1〜1:2
- 現代食は1:20〜1:30になりやすい
- オメガ6過多は慢性炎症を招く
- 魚・良質な動物性食品・加工食品削減で整えられる
脂肪酸のバランスは、
あなたの炎症レベルを決め、
炎症レベルがあなたの人生の出力を決めます。